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失敗しないCWPP製品の選び方|Kubernetes・コンテナ時代の必須セキュリティ基盤をどう選ぶべきか?

Reiko Nishii
失敗しないCWPP製品の選び方|Kubernetes・コンテナ時代の必須セキュリティ基盤をどう選ぶべきか?
Published by:
Reiko Nishii
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失敗しないCWPP製品の選び方|Kubernetes・コンテナ時代の必須セキュリティ基盤をどう選ぶべきか?
Published:
November 11, 2025
シスディグによるファルコフィード

Falco Feedsは、オープンソースに焦点を当てた企業に、新しい脅威が発見されると継続的に更新される専門家が作成したルールにアクセスできるようにすることで、Falcoの力を拡大します。

さらに詳しく

クラウドネイティブ化が加速し、VM・コンテナ・サーバーレスが混在する環境では、ワークロード単位でのセキュリティが不可欠です。その中心となるのが CWPP(Cloud Workload Protection Platform) です。

しかし、市場には多様な製品が存在し、単純な比較では本質的な優劣が分かりづらいのが現実です。本記事では、“失敗しない CWPP製品を選定する”ために、押さえるべき 5 つの評価軸を体系的に解説します。

CWPPとは?選定の前に押さえるべき基本概念

CWPP(Cloud Workload Protection Platform)は、クラウド上で動作する以下のワークロードを保護するためのセキュリティ製品です。

  • Kubernetes / コンテナ
  • 仮想マシン(VM)
  • サーバーレス(AWS Lambda / Azure Functions)

攻撃者の侵入経路は設定ミスだけではなく、実行中のワークロード内部(ランタイム)にも及ぶため、CWPPは「最後の防衛ライン」として重要性が急上昇しています。

失敗しないCWPP製品の選び方:5つのポイント

次のポイントを押さえることで、どんな規模の組織でもクラウドワークロードを正しく保護するための製品を導入できます。

1. 対応できるワークロード範囲と環境の網羅性

まず確認すべきポイントは、自社のワークロードをすべてカバーできるかという点です。

チェックすべき要素は次のとおりです。

  • Kubernetes(EKS / AKS / GKE / On-Prem K8s)対応
  • コンテナ実行基盤(ECS / Docker)
  • 仮想マシン(Linux / Windows)
  • サーバーレス対応の有無
  • マルチクラウド(AWS / Azure / GCP)対応
  • ハイブリッド環境(オンプレ K8s、VMware など)への対応

特に Kubernetes を運用している企業では、K8s ネイティブの可視性の深さが製品間で大きく異なります。

2. 脅威検出の精度とアラートノイズの少なさ

CWPP を選ぶうえでもっとも重要なのが ランタイム脅威検出の精度 です。

優れた CWPP の特徴

  • システムコール(syscall)レベルでの動作監視
  • コンテナ逃走(Container Escape)の検知
  • Kubernetes API の不正アクセス検知
  • ML(機械学習)による異常行動検知
  • アラートノイズを自動的に抑制する機能(学習型・ベースライン型)

運用の現場でよく起きる失敗が、「アラートが多すぎて運用できなくなる」という問題です。 誤検知の多さは製品の“質”に直結するため、PoC 段階で必ず検証すべき項目です。

3. CI/CDパイプラインとの統合性と自動化機能

CWPP はランタイムだけでなく、ビルド〜デプロイ段階での脆弱性管理にも貢献します。

チェックすべき統合項目

  • GitHub Actions / GitLab CI / Jenkins / ArgoCD との統合
  • コンテナイメージスキャンの自動実行
  • 実効脆弱性(実際に使われているパッケージだけの評価)
  • IaC(Terraform / CloudFormation)との連携
  • SBOM の自動生成

高度な連携ができる製品ほど、 開発スピードを落とさずに DevSecOps を実現できます。

4. エージェント運用の容易さとパフォーマンスへの影響

CWPP(Cloud Workload Protection Platform)は、大きく エージェントベース(DaemonSet)方式エージェントレス方式 の 2 種類に分かれます。
特に Kubernetes を本格運用する企業にとって、この方式選択を誤ると、期待した保護を得られず 導入失敗の主要因 となります。

エージェントベース方式の特徴

  • 最深度の可視性を提供(システムコールレベルまで取得可能)
  • 高精度なランタイム検知が可能(syscall ベースのふるまい検知)
  • デメリット:管理工数がかかる、アップデート負荷がある

エージェントを各ノードに配置するため導入・管理の手間は発生しますが、Kubernetes のランタイム挙動を正確に把握できるため、実運用にもっとも適した方式です。

エージェントレス方式の特徴

  • 導入が容易で、初期セットアップの負担が少ない
  • API 監査が中心で、コンテナ内部の“ふるまい”までは追えない
  • そのため Kubernetes の攻撃検知としては不十分

可視性が限定的なため、実際の脅威検知やランタイム保護を必要とするケースでは限界があります。

Kubernetes を守るならエージェントベース一択

Kubernetes のランタイム保護は挙動監視が本質であるため、エージェントベースが唯一実用的な選択肢です。

5. ダッシュボードの可視化力とレポーティング能力

優れた CWPP は、複雑なクラウド環境を 一目で理解できる形にまとめてくれます。

  • 攻撃チェーンの可視化(Kill Chain / MITRE ATT&CK)
  • 脆弱性・設定ミス・ランタイム挙動を統合したビュー
  • Kubernetes ネイティブな可視化(ノード / Pod / Namespace)
  • コンプライアンス(CIS / PCI / NIST)レポート自動生成
  • Ephemeral コンテナ対応の監査ログ

特に「攻撃の流れをグラフィカルに表示できるか」は、 SOC チームや SRE チームの運用効率に大きく影響します。

CWPP導入がうまくいかない要因

CWPP を導入したものの、運用に乗らなかったり、現場の負担になってしまうケースには、いくつか共通する要因があります。

  • ランタイム可視性が不足している製品を選んでしまう
    エージェントレス中心の製品にありがちです。

  • アラートノイズが過多で運用が失敗
    実運用では「通知が多すぎる」ことが最大の問題となり、重要なアラートを見逃してしまいます。

  • 自社の CI/CD と統合できず Shift Left が形骸化
    開発スピードが低下し、Fix フローもうまく回らなくなる。

  • PoC を本番に近い環境で行わなかった
    特にシステムコール監視の負荷は実環境でしか分からない。

PoCで必ず確認すべき9つのチェック項目

  • 実際の脅威シナリオに対する検知精度
  • 誤検知の量
  • アラートの自動抑制(学習機能)の有無
  • CI/CD との統合度
  • エージェントのリソース消費
  • DaemonSet の安定性
  • Kubernetes API の監査精度
  • 脆弱性の「優先順位づけ」ロジック
  • ダッシュボードの分かりやすさ

この 9 項目を満たすかどうかで、製品の品質はほぼ決まります。

まとめ:最適なCWPPは「ランタイム可視性 × ノイズ抑制 × DevSecOps 自動化」で選ぶ

CWPP 製品の導入は、クラウドセキュリティの中でも特に重要な対策です。

CWPP製品選定、3つの要件

  1. ランタイムでの深い可視性(システムコール・ レベル)

  2. アラートノイズを抑制できる高精度な検知能力

  3. CI/CD と統合し DevSecOps を加速できること

この 3 つの要件を満たしていない製品は、導入後の運用で必ず苦労します。

Sisdigは、CWPP に必要な「深い可視性 × 誤検知の少なさ × 自動化」を実現

CWPP の本質は 「実際に動いているワークロードのふるまいを、どれだけ正確に理解できるか」 にあります。 Sysdig の創業者、Loris Degioanni(ロリス・デジョアーニ)は Wireshark の開発者です。Sysdigは、ネットワークパケットやシステムコールを深く解析する技術をベースに、クラウドワークロードの内部挙動をリアルタイムで可視化できる 数少ないプラットフォームです。

Sysdig が選ばれる理由

  • システムコール(syscall)レベルのランタイム監視
    Falco エンジンにより、コンテナ逃走・権限昇格・Kubernetes API 悪用などを高精度で検知。

  • 圧倒的にノイズが少ない検知品質
    実行中のプロセス・ネットワーク・ファイル操作を関連付けて分析するため、“本当に危険なものだけ”をアラート。

  • Kubernetes ネイティブの可視化
    Pod・Namespace・Service などの K8s コンテキストと脅威を関連付けて表示。

  • DevSecOps の自動化を強力に支援
    SBOM 生成、CI/CD でのイメージスキャン、リークリスクの優先順位付けまで一元化。

  • VM・コンテナ・サーバーレスを統合保護
    マルチクラウド・ハイブリッド環境のワークロードも一つのプラットフォームで見える化。

結論:Kubernetes を守るなら、Sysdig のエージェントベース方式がもっとも実用的

Kubernetes のランタイムセキュリティは 「リアルタイムでの挙動監視が最重要課題」 です。 システムコールまで追跡できる Sysdig なら、 攻撃者の動きを確実に捉え、誤検知を最小化し、運用負荷を劇的に軽減できます。

CWPP 選定で迷っている企業ほど、Sysdig のアプローチは大きな差別化要因になります。 「深い可視性 × 実運用でノイズを出さない安定性」 を重視するなら、Sysdig の検討をお勧めします。

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Cloud Security

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