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クラウドセキュリティとは?責任共有モデルと利用者が担う対策を解説

Reiko Nishii
クラウドセキュリティとは?責任共有モデルと利用者が担う対策を解説
執筆者
Reiko Nishii
クラウドセキュリティとは?責任共有モデルと利用者が担う対策を解説
Published:
July 4, 2026
この記事の内容
シスディグによるファルコフィード

Falco Feedsは、オープンソースに焦点を当てた企業に、新しい脅威が発見されると継続的に更新される専門家が作成したルールにアクセスできるようにすることで、Falcoの力を拡大します。

さらに詳しく
Green background with a circular icon on the left and three bullet points listing: Automatically detect threats, Eliminate rule maintenance, Stay compliant, with three black and white cursor arrows pointing at the text.

クラウドセキュリティの基本は「責任共有モデル」です。本記事では、クラウド事業者と利用者の責任範囲を明確にしたうえで、利用者が担うべき4つのセキュリティ対策(IAM/インフラ保護/データ保護/検知・対応)と、「見えなければ守れない」という基本原則をわかりやすく整理します。

本記事は「クラウドセキュリティ」の基本的な対策を整理しました。クラウド基盤のセキュリティ全体像は「クラウドセキュリティ完全ガイド」や、「クラウドセキュリティ 2026|IPA「10大脅威」から読み解くAI時代の新たなリスク」をご覧ください。

クラウドセキュリティとは?

クラウドセキュリティとは、クラウド事業者と利用者が責任を分担する「責任共有モデル」に基づいて設計されています。AWS、GCP、Azureなどのクラウド事業者は、データセンターの物理的保護、ネットワーク暗号化、仮想化基盤など、クラウドプラットフォームそのもののセキュリティを担当します。一方で、利用者にはOSやミドルウェア、アプリケーション構成、アクセス権限、データ保護など、クラウド内で発生するセキュリティリスクを管理・制御する責任があります。この「責任の境界」を理解することが、安全なクラウド活用の第一歩です。

ユーザーが担うクラウドセキュリティ対策

クラウド利用者が実施すべきセキュリティ対策は多岐にわたりますが、主に次の4つに分類されます。

1. IDおよびアクセス管理(IAM)

認証・認可されたユーザーのみがクラウドリソースへアクセスできるよう制御します。 ロールベースアクセス制御(RBAC)、多要素認証(MFA)、最小権限原則などが含まれます。

2. インフラストラクチャの保護

ネットワークセキュリティ(ファイアウォール、侵入検知・防止)、サーバーやコンテナの強化、エンドポイント保護など、クラウド基盤全体の防御層を整備します。

3. データ保護

保存時および転送時のデータを暗号化・トークン化・マスキングなどで保護し、不正アクセスや漏えいを防止します。

4. 検知とインシデント対応

クラウド環境の挙動をリアルタイムに監視し、不審なアクティビティを早期に検出。 CSPMによる構成監査、CDR(Cloud Detection and Response)による実行時の脅威検知と対応、ログ分析、ゼロトラスト運用などがこれに含まれます。

これらを組み合わせることで、アクセス制御・暗号化・脆弱性管理・ランタイム監視といった多層防御を実現できます。

見えないものは、守れない。

開発から運用、実行までのライフサイクル全体でセキュリティを組み込み、継続的に可視化・運用することが、安全で効率的なクラウド環境を支える鍵です。

なぜ今、クラウドセキュリティが重要なのか

クラウドの活用は、企業ITの主戦場をオンプレミス中心の環境から、クラウドを前提とした環境へと大きく移行させました。総務省の「令和7年版 情報通信白書」では、企業のクラウドサービス利用率が2024年に80.6%となり、クラウドが企業活動を支えるデジタル基盤として広く浸透していることが示されています。これにより、アプリケーション開発やインフラ運用のスタイルも大きく変化しています。(*令和7年版 情報通信白書はこちら

情報通信白書

近年は特にAI/機械学習(AI/ML)ワークロードの急増と、Kubernetes普及によるコンテナの短命化が、クラウドの攻撃対象領域を急速に拡大させています。AIパッケージが前年比25倍増、MITREパッケージが5倍増し、コンテナの多くは1分以内に消滅するほど動的になっており、従来の週次・日次のスキャンでは追従できない領域が広がっています。

AI観点の脅威(攻撃の高速化、AIエージェント、サプライチェーン)については、 AI時代のクラウドセキュリティ をご覧ください。また、2026年の年次トレンド(IPA「10大脅威 2026」、秒単位コンテナ攻防、MCP)は、 クラウドセキュリティ 2026 をご覧ください。

変化する開発・運用構造とSysdig CNAPPの位置づけ

クラウドネイティブ化、AI導入、ゼロトラスト化──。開発と運用のスピードが加速する一方で、セキュリティリスクはこれまで以上に複雑化しています。従来の「境界防御」や「検知後対応」では追いつかないこの環境において、Sysdig CNAPP は開発から運用までの全フェーズを可視化し、統合的に保護するプラットフォームとして設計されています。

代表的な4つの変化と、それぞれにCNAPPがどう応えるかの要点は次のとおりです。

  • AI/MLの導入:OSS依存・モデルアクセス監査の必要性が拡大。SBOM分析とランタイム脅威検知で「ブラックボックス化」を防ぐ。
  • 短命コンテナの増加:CI/CDと自動スケーリングで一瞬で消えるワークロードが常態化。Falcoベースのランタイム検知+フォレンジックで「消えるコンテナ」も追跡。
  • マルチクラウド化:AWS/Azure/GCPで異なる設定・権限構造を共通ポリシーへ集約。CSPM+CIEM+統合ダッシュボードで一元管理。
  • ゼロトラストの浸透:信頼を前提にしない継続的検証。CIEMによるアクセス可視化とランタイム相関で実利用ベースのリスク評価を実現。

CSPM/CIEM/Runtime Forensicsなど各機能の詳細解説や、CNAPPアーキテクチャの全体像については、「CNAPPとは何か?クラウドネイティブ時代に求められるセキュリティの新常識」をご覧ください。

まとめ

AI、コンテナ、マルチクラウド、ゼロトラスト──。 技術の進化に伴い、リスクは境界を越えて拡散しています。 「見えないものは、守れない。」Sysdig CNAPPは、これらを個別に管理するのではなく、「コードからクラウド、そしてランタイムまで」一貫して可視化し、守る統合プラットフォームです。開発と運用が一体化する時代、セキュリティもまた「後付け」ではなく「常時連続的」に機能する必要があります。Sysdigは、妥協なきリアルタイムセキュリティを提供します。クラウドセキュリティの全体像(脅威分類・成熟度ロードマップ・Code to Runtime戦略)は、「クラウドセキュリティ完全ガイド」で体系的にご紹介しています。

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