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アラート対応からエンジニアを解放せよ— OSSの力を最大化する、Sysdig Secureという運用基盤

Reiko Nishii
アラート対応からエンジニアを解放せよ— OSSの力を最大化する、Sysdig Secureという運用基盤
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Reiko Nishii
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アラート対応からエンジニアを解放せよ— OSSの力を最大化する、Sysdig Secureという運用基盤
Published:
February 24, 2026
シスディグによるファルコフィード

Falco Feedsは、オープンソースに焦点を当てた企業に、新しい脅威が発見されると継続的に更新される専門家が作成したルールにアクセスできるようにすることで、Falcoの力を拡大します。

さらに詳しく

CTO、VPoEの皆様は、自社のエンジニアがオープンソース(OSS)を駆使して最先端のシステムを構築していることを、誇らしく感じられているかもしれません。しかし、その「技術への信頼」の影で、エンジニアの経験値を次の成長ステージへ引き上げるための時間が、日々の運用に埋もれてしまっている事実をご存知でしょうか。

本稿では、コンテナ時代のセキュリティにおけるエンジニアの真の工数と、経営が投資すべき「攻めの防御」について解説します。

変化する開発現場と、OSS運用を“活かしきる”ための運用設計

現代のクラウドサービスにおいて、コンテナ技術の活用はもはや標準です。OSSのランタイムセキュリティツール「Falco」は広く普及し、OSSを基盤としたセキュリティ運用が多くの開発現場で実践されてきました。

確かにOSSは高いカスタマイズ性を備えており、エンジニアの技術力向上や現場主導の改善を力強く後押ししてきました。一方で、組織としてOSSを安定的かつ持続的に活用していくためには、技術以外の観点も含めた検討が求められます。

1. 運用規模の拡大に伴って経済化する「アラート対応の負荷」

OSS版Falcoは、不審な挙動を検知できる強力なツールです。一方で、環境やワークロードが増えるに連れて、検知結果の取捨選択やルール調整といった運用作業の重要なテーマとなります。

日々届く数百、数千のアラートを、専門性が高いエンジニアが確認し、調整プロセスは、運用を支える上で欠かせないものですが、エンジニアの時間をどこに使うべきかという観点では、見直しの余地が生まれやすい領域でもあります。

2. 短命なコンテナ環境における「対応スピード」の重要性

現代のクラウド環境では、コンテナが起動してから役割を終えるまでの時間は非常に短く、数十秒単位で完結するケースも珍しくありません。

このような環境では、検知後の対応スピードや調査の効率性が、セキュリティ運用の質を左右する要素となります。OSSによる可視化は重要な一歩えすが、変化の早い実行環境においては、検知結果をどのように次のアクションに繋げるかが、運用設計上の重要な論点となります。

70%のコンテナが5分以内に消滅: 「Sysdig、2025年版クラウドネイティブセキュリティおよび利用状況レポート」では、全コンテナの約70%が5分以内、さらに60%は1分以内にその役割を終えて削除されます。

本来、価値創造に集中すべき「専門エンジニア」とは

ここで日々アラート対応や運用調整を担っているのは、一般的なアプリケーション開発者ではありません。

高度な専門性を持ち、組織の信頼性と成長を支える中核人材である「SRE」や「DevSecOpsエンジニア」、そして「プラットフォームエンジニア」です。

彼らは単なる運用要員ではなく、自動化・標準化・次世代アーキテクチャの設計を通じて、ビジネスのスケールを支える存在です。だからこそ、その時間と経験値の使い方は、組織全体の生産性に直結します。

SRE(Site Reliability Engineer)

システムの安定稼働と信頼性に責任を持つ役割です。本来のミッションは「障害対応」そのものではなく、改善を前提とした自動化や運用の高度化にあります。しかし現場では、コンテナ環境の乗っ取りや挙動確認やアラート対応といった日常業務に多くの時間を割かざるをえないケースも少なくありません。

DevSecOps / セキュリティエンジニア

組織全体の防御j方針やルール設計を担う専門人材です。OSSを活用した柔軟な運用は大きな強みである一方、ルールの調整や検知結果の整理といった作業に時間が割かれると、本来注力すべき高度な脅威分析や設計業務へのにシフトが難しくなる場面もあります。

プラットフォームエンジニア
全社共通のクラウド基盤や開発基盤を設計・運用する役割です。限られた人数で大規模インフラを支えるため、再現性の高い運用や効率的なツール選定が不可欠となります。基盤の安定性を保ちながら、いかに運用を標準化・省力化できるかが重要なテーマです。

彼らが本来力を発揮すべきなのは、自動化通じて開発と運用の生産性を高め、次の成長を支える基盤を設計することです。専門人材を単純な監視や調整作業から解放し、より高付加価値な領域に集中させることは、人材投資の効果を最大化する最短ルートとなります。

専門エンジニアの経験値を、価値創造へ導く「Sysdig Secure」

こうした運用上の論点に対し、専門エンジニアの時間と経験値を、再び価値創造の領域へと導くための基盤として位置づけられるのが、商用プラットフォーム「Sysdig Secure」です。

Sysdig Secureは、FalcoをはじめとするOSSの強力な検知能力を土台にしながら、クラウドネイティブ環境に求められる可視化・優先順位付け・自動化を統合的に提供します。

一言で表すなら、「OSSの力を最大限に引き出しつつ、専門エンジニアの経験値をより高付加価値な領域へと引き上げる、クラウド時代のセキュリティ運用基盤」です。

Sysdig Secureがもたらす具体的な価値

経験を活かすための「優先順位付けの自動化」独自の「Risk Spotlight」機能により、数千件の脆弱性の中から「実行時に、リスクとなる可能性が高いものを自動的に特定します。これにより専門エンジニアは、広範な調査作業から解放され、判断や設計といった本来の業務に集中できる環境が整います。

ある事例では、調査に要していた時間が1週間から10分未満へと短縮され、トリアージ工数は80%削減されました。

短命なコンテナ環境でも「調査可能性」を確保

異常を検知した瞬間のコンテナ内挙動を自動的に記録することで、コンテナが消滅した後でも正確な調査が可能となります。これによりSREやセキュリティエンジニアは、再現の難しい事象と長時間向き合う必要性がなくなり、分析や改善に多くの時間を割くことができます。

ポリシーにに基づく自律的な防御

定義したポリシーに基づき、不審な挙動を示すコンテナを自動的に制御することで、人手による介入を待たずに環境を保護します。これにより、セキュリティ対応は「人が常に張り付くもの」から「仕組みによって支えられるもの」へ進化します。

導入効果としてのROIと実践事例

Sysdig Secureが世界中のエンタープライズ企業に選ばれる理由は、「クラウドネイティブの実態に即したセキュリティ運用を、開発から本番まで一貫して支えられる点にあります。

マネージド・セキュリティ・サービスを提供するある企業では、Sysdig Secureの導入により、セキュリティ運用の生産性と事業成長の両立を実現しました。

従来、最大1週間を要していた脆弱性の調査・対応は5〜10分へと短縮され、実行時リスクに基づく優先度付けにより、全脆弱性の95%を非優先化。対応対象は350件から17件まで削減されました。

これにより、セキュリティレビュー工数は80%削減され、SOC2やISO27001などのコンプライアンス対応も効率化。

アナリスト人員増員に依存しない運用体制を確立し、エンジニア採用と顧客向けサービス拡充に経営資源を集中できる基盤を構築しました。
(詳細:Security Operations Provider Reduces Vulnerabilities by 95% | Sysdig

また、国内でも高度な技術力を誇る企業が、自前運用の限界を超え、運用の標準化と効率化のためにSysdigを導入しています。

経営判断としての「エンジニアの経験値を引き上げる選択」

エンジニアがOSSに向き合い、改善を重ねていく姿勢は、組織にとって価値あるものです。だからこそ、その経験値を日々の仕分け作業や調整業務に固定化してしまうのではなく、より高い付加価値を生む領域へと導くことが重要になります。

有償ツールの導入は、単なるコストではありません。

それは、専門エンジニアの時間と集中力を取り戻し、事業成長に直結する取り組みへ再配分するための戦略的な投資です。

貴社のエンジニアが、本来の力を100%発揮できる環境を。Sysdig Secureは、そのための現実的な選択肢となります。

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