< ブログ一覧に戻る

Falco が 10 周年を迎えました。Sysdig よりお祝い申し上げます!

清水 孝郎
Falco が 10 周年を迎えました。Sysdig よりお祝い申し上げます!
執筆者
清水 孝郎
Falco が 10 周年を迎えました。Sysdig よりお祝い申し上げます!
Published:
May 15, 2026
この記事の内容
シスディグによるファルコフィード

Falco Feedsは、オープンソースに焦点を当てた企業に、新しい脅威が発見されると継続的に更新される専門家が作成したルールにアクセスできるようにすることで、Falcoの力を拡大します。

さらに詳しく
Green background with a circular icon on the left and three bullet points listing: Automatically detect threats, Eliminate rule maintenance, Stay compliant, with three black and white cursor arrows pointing at the text.

本文の内容は、2026年5月15日に Sysdig Teamが投稿したブログ(https://www.sysdig.com/blog/falco-turns-10-congratulations-from-sysdig)を元に日本語に翻訳・再構成した内容となっております。

私たちが Falco を発表した当時、その影響力を想像することはできませんでした。10 年後、Falco プロジェクトは、クラウドネイティブセキュリティのためのエコシステム全体を支える、活気あるコミュニティへと発展しました。

この節目を祝うため、Falco は Falco と AI エージェントをつなぐ刺激的なプロジェクトである Prempti を立ち上げました。また Sysdig は最近、Linux Foundation のクラウドファンディングイニシアチブを通じて、Falco に 70,000 ドルを寄付しました。

この 10 年の歴史を振り返り、Falco プロジェクトの現在を見つめ、クラウドネイティブの未来がどのような姿になるのかを少しだけのぞき見しながら、引き続きこの祝祭を楽しみましょう。

Falcoはさらに遠くへ

発表からわずか 2 年後、Falco は CNCF のサンドボックスプロジェクトに加わりました。この貢献は極めて重要な節目であり、Falco を独立したオープンソースプロジェクトとして確立し、コミュニティの成長に火をつける通過儀礼となりました。

その後まもなく、falcosidekick のようなプロジェクトも加わり、Falco の機能を拡張しました。そして 2021 年に Sysdig がカーネルモジュール、eBPF プローブ、ライブラリを CNCF に寄贈したことで、Falco スタックのすべてのコアコンポーネントが CNCF の一部となりました。

Falco にとってもう一つの重要な節目は、2022 年の Falco プラグインの発表でした。Falco プラグインは、Falco にクラウドセキュリティへの扉を開いただけでなく、人気の SaaS サービス向けプラグインを作成するコミュニティの活動を本格的に始動させました。また、このペット監視プラグインのような楽しい実験も可能にしました。

2024 年、Falco プロジェクトは CNCF の Graduated Project になりました。この節目は、プロジェクトの成熟度と信頼性を示すものでしたが、何よりも素晴らしい量の取り組みの集大成でした。

それ以来、Falco コミュニティは成長を続けています。2025 年には、Stratoshark が Wireshark の機能と Falco の深い運用インサイトを組み合わせました。そして今、Prempti が Falco を AI 時代へと導き、コーディングエージェントが行うすべてのツール呼び出しにリアルタイムの可視性をもたらしています。

活気あるエコシステム

プロジェクトをオープンソースとして公開するのは簡単ですが、課題はその開発を継続的に支えられるコミュニティを作ることです。Falco が成し遂げたことはそれを超えており、コミュニティは成長を続け、エコシステムはこれまで以上に活発です。これは、健全なオープンソースプロジェクトであることを示す最も良い兆候です。

数字は嘘をつきません。

  • コンテナイメージのプル数は1億7,500万回以上
  • 50以上のインテグレーション
  • 8,600以上の GitHub スター
  • 1,600人以上のコントリビューター

そしてこの傾向は明るい未来を示しており、減速の兆しは見えません。

Falco Core Maintainer の一人である Leonardo Grasso の言葉を借りれば、この成功の鍵はテクノロジーよりも人を優先してきたことにあります。

私が Falco に参加した頃、Falco はすでに強力なエンジンでしたが、主に syscall レベルの可視性を本当に重視する一部のエンジニアにしか知られていませんでした。それ以来、Falco は CNCF で Graduation を果たし、プラグインフレームワークによって syscall を超えて機能を拡張し、他の人々がその上に構築する基盤へと成長しました。しかし、Falco は決してテクノロジーだけのものではありませんでした。常に中心にあったのは人です。すなわち、オープンで多様性があり、歓迎的なコミュニティを築いてきたコントリビューター、メンテナー、そしてユーザーたちです。私は、私たちのオープン性への取り組みこそが常にこのプロジェクトの真の強みであり、それは今でも、この旅に加わりたいすべての人への招待であり続けていると信じています。

技術的な側面について語る際、最近 Falco Maintainer チームに加わった Alessandro Cannarella は、Falco がユーザーに複雑性を理解させる方法について次のように強調しています。

私にとって Falco の強みは、実際のシステムの挙動に寄り添いながら、ランタイムセキュリティを実践的なものにしている点です。抽象化、API、プラットフォームがあふれる世界において、Falco は保護対象の複雑性を隠すのではなく、人々がそれを理解し、対処できるようにします。10年が経った今も、エンジニアリングの深さ、透明性、そしてコミュニティの組み合わせこそが、このプロジェクトを際立たせているのです。

このように活気に満ちたエコシステムと情熱的なリーダーシップがある今、Falco のコントリビューターであることは非常に刺激的なことです。

SysdigがFalcoの記念日を7万ドルの寄付で祝う

KubeCon + CloudNativeCon 2026 において、私たちは Linux Foundation のクラウドファンディング施策を通じて、Falco プロジェクトに7万ドルを寄付することを発表しました。Sysdig による Falco への寄付は、プロジェクトのイノベーションをさらに加速させ、コミュニティ参加の拡大、そして長期的な持続可能性の強化につながります。Sysdig からの資金提供は、以下の支援に活用されます。

  • 機能開発助成金 新しい機能の提供を加速するため。
  • 貢献者への奨励金 主要な貢献者を評価し、維持するため。
  • テクニカルライターへの奨励金 ドキュメントとユーザーエクスペリエンスの両方を改善するため。

Falco、AIへの拡大で10周年を祝う

AI エージェントは少し子どものようなものです。監督されないまま放置されると、最大級の混乱を引き起こすことがあります。コーディングエージェントを何時間も無人で実行させるようになった今、可視性とガイドラインはこれまで以上に重要です。

開発者が AI エージェントを追跡できるようにするため、Falco は Prempti という新しいプロジェクトを発表しました。これは、Falco と AI コーディングエージェントが出会う場所です。

Prempti は、コーディングエージェントが実行するすべてのツール呼び出し(シェルコマンド、ファイルの書き込みと読み取り、API コール)をリアルタイムで可視化し、カスタマイズ可能な Falco ルールに照らして評価されたリスクの高いアクションについて、拒否したり確認を求めたりできる協調的なガードレールを提供します。

プロジェクトのドキュメントで、さらに詳しい情報をご確認ください。

Falcoに参加する

Sysdig では、Falco の成功をこれ以上ないほど嬉しく思っており、今後の展開にも期待しています。

Falco についてさらに詳しく知りたいですか?

ぜひ実際にお試しください。

Falco プロジェクトに参加したい場合は、こちらをご覧ください:

About the author

Cloud detection & response
Cloud Security
Kubernetes & Container Security
featured resources

セキュリティの専門家と一緒に、クラウド防御の最適な方法を探索しよう